2021年2月20日(土)、ついにクエストカップ2021 全国大会がはじまりました。
この記事では、当日の様子と、決定した企業賞受賞チームをお知らせいたします。
Contents
大会テーマ「VOICE」
今年の大会テーマは「VOICE」。
声を出す勇気がいることだけれども、黙っていたらなにもはじまらない。みんなで声を出したときにそれぞれの声がひびきあって、新しい世界がみえてくる。大切にしていることを声に出して表現しよう。
はじまりの動画をみて、生徒も企業人も参加者全員で声を重ねあいました。
「コーポレートアクセス」ファーストステージ
初日となる本日は、企業探究部門「コーポレートアクセス」のファーストステージ。
今年度はインターン先として12社が協賛、生徒たちはそれぞれの企業から出されたミッションに取り組み、自分たちならではの視点から探求して考え抜いた企画をプレゼンテーションします。
2020年度コーポレートアクセス 協賛企業
本日は、エントリーされた3,587チームから事前審査により選ばれた各企業の10チームが、2つのグループに別れて発表し、各企業1チームの「企業賞」を決定しました。
発表の様子を一部紹介!
生徒たちの発表は、どのチームも新しい視点、深い考察、工夫されたプレゼンテーションで、気づいたら夢中になって聞いていたという方も多かったのではないでしょうか。
全部は紹介しきれないのが残念ではありますが、一部紹介できればと思います。
1.若者が社会に関心を持つ「意見交換アプリ」
まずは朝日新聞のミッションに挑戦した、「渋谷教育学園渋谷中学校」のチーム「渋ちゃん」。
朝日新聞からのミッション、「ここからの、あたりまえを私たちがつくる。「成熟した若者」が動き出す朝日新聞の社会を豊かにする新サービスを提案せよ!」に対して、若者たちが話し合いを通じて、社会に興味を持ち、行動に移すための意見交換アプリ、「FluCus」を提案しました。
環境問題、経済社会問題、みじかな問題などのテーマを掲げて、若者が話し合いできたり、記者や専門家に質問ができるようにしたりする、新聞社の強みをいかしたシステムです。
新聞社と若者をつなげるとともに、社会問題に興味のなかった若者も刺激を受けて考えるようになるきっかけになれば、というおもしろい提案でした。
2.海藻を使った「髪がのびるお菓子」
続いて、カルビーのミッションに挑戦した法政大学高等学校のチーム「ビタシウム」。
カルビーのミッション、「ここからの、あたりまえを私たちがつくる。 「すべての命がワクワクする」食の未来を描いた カルビーの企業 CM を提案せよ!」に対し、企業理念を自分たちなりに解釈を深めて、「髪がのびる海藻のお菓子」を提案しました。
カルビーといえば畑というイメージのところを海の資源に注目したり、企業理念の「楽しさ」の具体を「髪が伸びる」としたり・・・常識にとらわれない発想が面白く、カルビーの方々からも「自分たちだけでは思いつかなかった」とのコメントをいただきました。
3.若い女性が選びたくなる「牛丼擬人化乙女ゲーム」
3番目に紹介するのは、吉野家ホールディングスのミッションに挑戦した国府台女子学院高等部のチーム「ヨシトピア運営委員会」です。
吉野家ホールディングスからのミッション「ここからの、あたりまえを私たちがつくる。「かけがえのない存在」となるために、飲食業の新しい可能性を開く事業を提案せよ。」に対し、若い女性が吉野家での食事を選びたくなるにはと考え、「牛丼擬人化乙女ゲーム」を提案しました。
牛丼やカレーなどの吉野家のメニューを擬人化したゲームで、プレーヤーが吉野家にきたくなるような仕組みも作られており、吉野家の方々からは「超ぶっとんでいて最高におもしろい」「本編が気になる」といったコメントをいただきました。
4.見たい夢をみることができる「アイマスク」
4つめに紹介するのは、メニコンのミッションに挑戦した新潟県立津南中等教育学校のチーム「雑草」です。
メニコンからのミッション、「ここからの、あたりまえを私たちがつくる。世の中に「みるよろこび」が溢れ出すワクワクの新事業を提案せよ!」に対して、「みたい夢をみられるアイマスク」を提案しました。
宇宙旅行やライブなど、見たい夢を見ることができるので楽しめる、盲目の人も見ることができる、寝ることが楽しくなることで現代人の睡眠不足解消にもなる、といった面白い内容でした。
5.多様性を認めあえる「教育の場」
最後に紹介するのは、大和ハウス工業からのミッションに挑戦した、実践女子学園高等学校のチーム「PTW」です。
大和ハウス工業のミッション、「ここからの、あたりまえを私たちがつくる。「生きるを面白く」する大和ハウスの新たなビジネスを提案せよ!」に対して、多様性を認めることができる「教育の場」を提案しました。
自分たちの留学経験を振り返りながら、生きるを面白くするというのはどういうことかを考え、ひとりひとりの考えや意見を認められるためには教育が大切、というお話でした。「街をみてみると箱のような建物ばかり、均一化されている」といった最初の問いかけに、どきっとするものがありました。
その他にも、魅力的な発表がたくさんありました。
三菱地所:淳心学院高等学校 チーム「Mico Doctus」
想いを源にした、人とAIが共存する都市計画を提案。
アデコグループ 世田谷学園高等学校 チーム「未来マッハ君」
職業ばかりに目をむけるキャリア教育から、人の生き方に目を向けたキャリア教育へ。
博報堂:東京都立西高等学校 チーム「ニシニシウエスタンズ」
自身が小学校のときに受け取った文通の経験から、アナログ文通サービス「まなぶみ」を提案。
富士通:追手門学院大手前高等学校 チーム「あめちゃんすっきゃねん」
富士通のデータ分析技術を活用した、働きたくても働けない人のためのマッチングサービスを提案。
企業探究部門「コーポレートアクセス」 企業賞発表!
発表後、企業の審査委員による審査が行われ、各企業1チームの企業賞が発表されました。
「どのチームも魅力的で選ぶのが心苦しいほど」と、企業の方々も審査がなかなか大変だった様子です。審査ののち、以下の12チームが企業賞に決定しました。
企業 | 都道府県 | 学校名 | チーム名 |
朝日新聞 | 大阪府 | 追手門学院大手前高等学校 | OTM times |
カルビー | 新潟県 | 新潟県立津南中等教育学校 | チームうすしお |
博報堂 | 岐阜県 | 多治見西高等学校 | NEW FUTURE |
富士通 | 京都府 | 京都市立西京高等学校附属中学校 | チームβ |
三菱地所 | 東京都 | 渋谷教育学園渋谷中学校 | 御前会議 |
メニコン | 兵庫県 | 百合学院高等学校 | FUNKY TONNY |
アデコグループ | 大阪府 | 大阪高等学校 | おでこ |
大正製薬 | 奈良県 | 西大和学園中学校 | 奈良に通う兵庫県民(往復4時間) |
大和ハウス | 東京都 | 実践女子学園高等学校 | PTW |
テレビ東京 | 奈良県 | 西大和学園中学校 | the smallest |
パナソニック | 香川県 | 高松第一高等学校 | ピノソニック |
吉野家 | 長野県 | 長野県上田千曲高等学校 | チーム牛さん |
パナソニック:高松第一高等学校 チーム「ピノソニック」
「喜びでいっぱいです!」
企業賞に選ばれた12チームは、2月28日(日)に開催される企業探究部門「コーポレートアクセス」セカンドステージに進出します。
本日ご参加いただいた生徒の皆さん、先生方、企業の方々、観覧の方々、素晴らしい時間をありがとうございました!