2021年2月21日(日)、クエストカップ2021 全国大会は2日目の開催となりました。
2日目は、進路探究部門「ロールモデル」、起業家部門「スモールスタート」、
新プログラム 代表プレゼンテーションとして地域探究コース「エンジン」、社会課題探究コース「スイッチ」の発表が行われました。
この記事では、当日の様子と、各部門の受賞結果をお知らせします。
Contents
起業家部門「スモールスタート」ファーストステージ、セカンドステージ
本日開催部門1つ目は、起業家コース「スモールスタート」のファーストステージ、セカンドステージです。
「スモールスタート」は、生徒たちが日常生活のなかにビジネスの種を発見し、新商品を開発していくプログラムです。
生徒自身がゼロからビジネスの種を見つけ、考えた新商品の企画をプレゼンテーションします。
今年は、16チームが3ブロックに分かれてファーストステージを行い、
各ブロック代表がセカンドステージで「グランプリ」と「ブラックスワン賞」を競い合いました。
発表の様子を一部紹介!
1.進化した歩数系アプリ「Steo us ~どこまでも~」
クラーク記念国際高等学校 福岡キャンパスのチーム「Not frame」の提案は、
ただの歩数計アプリではなく、パーソナルトレーナーの指導を受けることができ、
地域の洋服屋と連携してファッション提案もしてくれるというもの。
コロナ禍の生活から生まれたというこの提案は、地域と連携することで
地域の活性化にもつなげたいということです。
人が運動するきっかけにコミットしている点が特徴でした。
アプリ画面のビジュアルまで作り込み、とても分かりやすいサービス提案です。
2.忘れ物を探すのではなく、防ぐアプリ
宝仙学園中学校のオムライスチームは、
忘れる事すら忘れるというセンサーの提案です。
音声入力、GPSではなくBluetoothを使うという点、また忘れ物を探すのではなく
防ぐという点が競合との差別化ポイントです。
Cブロック代表に選出されたオムライスチームはなんと、セカンドステージで
ファーストステージの指摘を改善しプレゼンしました。
この探究力とそのスピード、向上心には審査委員も圧倒されました。
起業家部門「スモールスタート」 結果発表!
どのチームも最後まで改善に改善、さらに良いサービス・商品にするには?について考えぬきました。
審査委員のみなさんからも、もっとこういう風に使うといいのでは?こんな可能性もありそう!と
この場でアドバイスをもらったり、生徒たちも自分たちの意思を伝えたり、
審査委員と生徒の活発なコミュニケーションも「スモールスタート」ならではの光景でした。
セカンドステージ進出チームは以下6チームでした。
グランプリ、ブラックスワン賞を受賞したのは以下のチームです。
進路探究部門「ロールモデル」
「ロールモデル」は、先人の一生を表現することで「人間が大切にしていること」を探求するプログラムです。
今年は8チームが優秀賞を受賞し、大会ではグランプリと準グランプリが選出されました。
発表の様子を一部紹介!
1.大賀 典雄の仲間との絆やその大切さをユーモアと元気いっぱいに表現
明治大学付属中野八王子中学校の二足の草鞋チームは、
大賀 典雄の人生をネタ満載に、テンポ良く演じてくれました。
ただ明るく楽しいだけではなく、夢を実現する時の仲間との繋がり、絆の大切さを
メッセージとして伝えた点が素晴らしい作品でした。
2.小倉昌男の人生を実直に伝える正統派のドキュメンタリー作品
山手学院中学校のYgCA5チームは、スライドと語りというシンプルな構成を存分に活かし
小倉昌男の人生を伝え切りました。
聞き手が小倉さんの立場になれることを意識したという発表は、
データと情報収集した内容をしっかりと提示しながら、誠実で骨のある発表が
見る人の心に真っすぐ響くものでした。
進路探究部門「ロールモデル」 結果発表!
どのチームも素晴らしく、自分たちらしい色があり、多様で、笑いあり、涙ありの発表に
審査委員も悩みに悩んだ結果、なんと準グランプリが2チーム選出される結果となりました。
新プログラム 代表プレゼンテーション
2020年度に新たに開発された地域探究コース「エンジン」、
社会課題探究コース「スイッチ」に取り組んだ生徒たちが発表しました。
地域探究コース「エンジン」
静岡県の一般社団法人シヅクリと共同で静岡市に拠点を持つ上記8社の協力のもと、
県内の中学校・高校など7校にて先行実施をしてきました。
「地域イノベーター」として、自分たちが暮らす地域の新しい可能性を発見し、
その地域をより良くするためにイノベーションを起こす手段を探究します。
発表の様子を一部紹介!
鈴与のリソースを使って地域イノベーションに取り組んだ
静岡大学教育学部附属静岡中学校 ストロベリーチームは、フードロス、市場で残ってしまう魚の処理に着目しました。
静岡県産の食品を活用した、ペット用ジャーキーの開発・販売を提案しました。
手作りの小道具はさることながら、提案の内容もリアリティがあり、
自分たちが会社の強みを活かして実行するという、想いの伝わる内容でした。
社会課題探究コース「スイッチ」
スイッチとは、社会課題を自ら発見し、その解決策を【小さく実践してみる】ことを目指す開発中のプログラムです。
今年度は実証授業として3つの学校で先行実施をしてきました。
発表の様子を一部紹介!
ドルトン東京学園中等部のダブルDTチームは、
正しい医療の知識を伝えることで安心を与え、より良い社会の実現を目指すウェブサイトを提案しました。
実際にウェブサイトを作成し、使用感などのアンケート調査を実施している点には驚きました!
「エンジン」と「スイッチ」では、お互いにインタビューをし合い、
たくさんの対話をすることができました。
本日は多種多様な各部門で、たくさんの生徒のみなさんが自分自身を表現してくれました!
改めて、ご参加いただいた生徒のみなさん、先生方、企業の方々、観覧の方々、素晴らしい時間をありがとうございました!